それいけ!おそとまん (^^)b

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アッパーアーム角度

リアダンパーをロングタイプに変更したついでに、アッパーアームの位置を考えてみた。

①アッパーアーム長さを変えると?

Arm_length_3 

アッパーアーム長さを変更した場合、

「タイヤ側キャンバー変化の何が変わるんだろう?」

ってことでCADで簡単な絵を書いてみた。車をリアから見てると思って上の写真を見てみると…。写真左側がタイヤ側。右が車体側。車体側を支点にタイヤ側が上下に動くイメージです。

写真中央の線がアッパーアームと思って下さい。

(※あくまでもダブルウイッシュボーンのアッパーアーム長さを変更した場合のイメージです。ダブルウイッシュボーンなのでアッパーアームがハブキャリアを押したり、引っ張ったりするイメージでしょうか…)

★アーム全長を長くした場合は?

 ・回転運動の直径が大きいので、タイヤ側のキャンバー変化量は少なめですね。サーキットのコーナーに例えると、コーナーRが大きくなった感じ?でしょうか。緩やかにコーナーを回ります。

★アーム全長を短くした場合は?

 ・回転運動の半径が小さくなるので、キャンバー変化量も大きくなりますねえ。またまたコーナーに例えると、コーナーRが小さくなったので動きが小回りになります。

②アッパーアーム位置(高さ)を変えると?

では、アーム車体側のポジションを変えるとどうなるのか…。

Arm_updoun_2

車体側ポジションを「上、中、下」の3段階に変化させて見ました。

そうすると…

★まずは中にした場合は?

写真でいうと黄線の部分。仮に全長を50mmとします。そして、仮にタイヤが上に動いた場合(ダンパーが縮む方向)は、写真の円を見ると分かるように、タイヤを車体側へ引っ張る方向に動きます。

上下どちらに動いても、均等にタイヤを引っ張る方向に動いてますね。

★次に「上」にした場合は?

写真でいうと赤線の部分。水平な黄色と比べると、全長が長くなる。ってことは、①結果より、キャンバー変化量は少なめに。そしてタイヤ側が上に動く場合(ダンパーが縮む動き)は、最初はタイヤを外に押す方向に。しばらくしてタイヤを引っ張る方向に。って事は、ダンパーが縮む初期は、ポジティブキャンバー方向に。しばらくしてから、ネガティブキャンバー方向に。という事になります。

★そしたら「下」にした場合は?

まず、アーム全長は長くなりますね。そして、タイヤが上に動くと…。動き始めからタイヤを車体側へ引っ張る方向に動いてます。

逆にタイヤが下(ダンパーが伸びる方向)に動くと?最初はタイヤを外へ押す方向に。しばらくしてから車体側へ引っ張る方向になります。ダンパー縮み方向の場合、初期はポジ方向。しばらくしてからネガ方向となるんだね。

==結論==

アッパーアームの車体側ポジションを変えると、キャンバー変化の仕方が変わります。

・ポジション上にすると、コーナー時の最初ポジになって、さらにダンパーが沈むと、ネガ方向に。

・ポジション中では、ニュートラルな感じです。

・ポジション下では、コーナー時に初期からネガティブキャンバーが方向に働きます。

って事ですね。

さらに砕けて書くと(コーナー時:ダンパー縮む方向)

・ポジション上→キャンバー変化:小

・ポジション中→中間。

・ポジション下→キャンバー変化:大

って事でしょうか。

※注意!写真ではアーム長に対して、アームの円運動の動きが、直径になってます。本来はアーム長が円運動の半径になります。動きを分かり易くするために、アーム長を直径として円を書いてみました。

余計、分からなくなったらスイマセン…。

少しでも皆様のお役に立てばと思いますが、分かりづらいと思いますのであまり深く考えないで下さいsweat01